周りの人から認められたい欲求

人間は、他の人と つながりを求めようとする
先天的な感情があるといわれます。

古代の人類は、仲間から拒絶されたり
集団から排除されれば、自らの生命を
危険にさらすことにましたので、
そのように、先天的な感情を
無意識に抱くようになったといわれます。

ですが、現代の人間社会では、
仲間と協力して獲物を狩ることは
なくなったはずですが、それでも
周りの人達からの拒絶に対する抵抗感は
心の奥深く根付いています。

ですが、
周りの人達の信頼と人望を求めるような
皆んなに好かれる人間になりたい気持ちが
過剰になれば、心にもないお世辞を言ったり、
気を使って自分自身の本当の意見を変えたり、
周りから不公正な扱いを受けても我慢したり・・・
他の人の視線ばかり気にしてしまいます。

そのような状況に陥ってしまえば、
周りに反対するような意見を言うなんて
とてもできません。
仲間外れにされる恐怖心を抱くようになって
しまうかもしれません。

とにかく必死になって、仲間になろうと、
何が何でも好かれようとガマンするように
なってしまうかもしれません。

ですが、周りの人達からの批難や批判は、
とても貴重なアドバイスです。
自らの失敗を批判してもらってこそ、
正しい行動を執るようになります。

ある心理学者は、
『スキルや能力は、生まれつき備わったのでなく、
 時間をかけて自分で発展させていくものと考える人は、
 自身の能力を有効に活用しようとする傾向がある』
と解説されます。

他人からの批難を失敗と捉えるより、
他人の批判は、自分を変えてくれる貴重な意見と
受け入れることが有効とされます。

そして、他の人達との協調を気にするよりも、
他の人達からの意見をポジティブに受け入れ
自分を向上させていくことこそ、
真の満足になります。

「周りの人に気に入られるより、
 先ず自分を尊重することに心がけましょう」
と心理学者は解説されます。

そして自分を楽しませ、生き生きしてれば、
きっと周りの人達も、楽しんでくれるはずです。


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