人間は、他の人間より上位に立ちたい
という欲望があります。
弱肉強食のサバイバル意識を
本能的に抱いてます。
ですが、そのような動物的欲望を
抱いていても、単刀直入に表立って
現実化してしまうのは、
あからさますぎで、逆に周りから
下品な人間と見られがちです。
その下品な欲望を抱いてることを
世間にさらしてしまえば
特に日本人は自らを戒めるように
そんな欲望を失くそうとします。
他の人間に自分の心の中を見透かされ
心の奥に隠れてる欲望を
他の人間に知られることは
好ましく思いません。
下品な欲望を抱く自分を恥じ
無理して欲望を消し去ろうとします。
ですから
消費者が抱える無意識の欲望を
消費者に意識させないようにして
消費者の欲望を叶えることが重要です。
消費者に気づかれないように
消費者の欲望を満たすことが
マーケティングではと思ったりします。
※上記のテレビCMは視聴者からの批判で中止になりました
それでも人間は、本能として
他の人間より上に立ちたいという欲望を
心の奥に抱いてます。
だから、
安モノは売れません。
たとえ品質が良くても安モノ商品は
売れません。
フィットネスクラブなど
自分を鍛えるサービスは
たとえ不景気でも
「他の人より上になりたい」
という欲望を満足させますので
成長し続けています。
筋トレなどは肉体的に他の人との差を
創出しますので
「自分は他の人よりも上に位置してる」
とハッキリ自覚できます。
また、
中高年の女性は実年齢よりも
10歳くらい若く見えたりしますので
他の女性との差を実感できます。
その結果、多くの企業は
スポーツ関連とか健康志向の商品や
サービス(サプリメント)を競うように
発売しています。
マーケティングとは
多くの人が心の奥に抱く
隠れた欲望を見つけ出し
その欲望を
どうすれば具体的に叶えられるか？
ということではと思ったりします。
消費者が、まだ気づいてない欲望を
先んじて見つけ出し
その欲望を叶える商品を提供し
消費者を満足させねばなりません。
しかも、
テレビCMのように上から目線で
一方的に押し売りせず、さらに
消費者が欲望を抱いてることを
気づかせないようにして
宣伝しなければなりません。
そのためには
口コミなどで拡散していく方法が
適切と思ったりします。
にもかかわらず
人間本来の欲望を満たせず
イライラしている消費者に
テレビCMはあからさまに
宣伝されています。
そんなことして本当に
商品やサービスを購入してくれるのか？
消費者の欲望を満足させるのが
テレビCMの役割だったはずなのに
消費者はテレビCMを見ても
購入されなくなりました。
消費者が無意識に抱いている欲望を
あからさまに表沙汰にしてしまえば
テレビ視聴者(消費者)は
そんな欲望を抱いてることに
気づいてしまいますから
元も子もありません。
テレビCMは、あからさま過ぎぎて
消費者への配慮がないと思います。
言葉として発せずとも
商品やサービスに内包される満足感を
多くの消費者の心に突き刺ささる戦略が
欠けていたと思ったりします。
大金のかかったテレビCMですから
『これを使用すればアナタの欲望を
満たすことができますよ』
と言いたいのは分かりますが
消費者の欲望を自覚させず
気づれないようにして、
消費者に訴える戦略を
執らねばなりませんでした。
決して催眠(洗脳)商法でなく
消費者が抱える無意識の欲望を
見つけ出し
その欲望を満たす商品やサービスを
製造販売し、
消費者に欲望を抱いてることを
気づかせないようにしながら
なんとなく消費者が
「こんな商品が欲しいなぁー」
みたいな感じで
消費者が商品購入するように
誘導していく戦略です。
そして消費者が
商品を使用すれば
何故か分からないけど
気がついたら
この商品を買っていた。
この商品を使い出したら
よく分からないけど
なんとなく気分が良くなった。
マーケティングとは
「消費者の心の奥にある
本質的な欲望を捉え
その欲望を消費者自身が
意識しない状態のまま
商品やサービスを購入する
ように誘導して
商品を使用することで
満足感を達成する」
ということではと考えました。
ここに書きましたことは
あくまで私個人の意見にすぎません。
どうか誤解なきようお願いします。
