ヒット商品の条件



大ヒット商品でなければ
半年くらいで消える時代に
なりました。

気ままな消費者に対応して
どんどん方針転換しなければ
生き残れなくなりました。

羽根のない扇風機は
楽しみながら使えます。
そんな要素がヒット商品の条件
になるといわれます。


ですが、
日本のメーカーはユニークな製品が
生み出せないのが現状です。

技術的に最高水準でも
奇抜な発想という意味で
画期的な新商品が開発しにくい
欠点があるとされます。

過去の成功体験に固執し
新しい価値観を生み出す気持ちが
失われてしまったといわれます。
アメリカの企業などと比べて
新鮮な発想が劣ってると指摘されます。

たとえば、掃除機ロボットが登場し
日本メーカーも発売しましたが
技術的に負けてなくても
先陣を切ったのはルンバです。


人間の欲望を刺激する
消費者の欲求を刺激する

そのような商品でなければ
ヒット商品になりにくいといわれます。

チョット昔なら
モノを冷やしたい時は冷蔵庫、
暑い季節はエアコンとぃつたように
快適に暮らしたいから消費されました。

ですが、これからのヒット商品は
愉快に楽しんだり
生きがいを感じられる
そんな商品に変わるとされます。

2017年以降のヒット商品を占えば
キーワードは少子高齢化とされます。

少子高齢化に対し
・どのように対応するのか?
・どんな消費が生まれるのか?
などを考えることが重要です。

体が不自由になられた高齢者を
サポートする商品はありますが
もっと前向きな気持ちで

・健康的に生きる。
・幸せに生きる。

そのために消費する欲求が
強まるとされます。





子供が少なくなれば
一人当たりの教育費なども
高くなります。

少子高齢化による消費の変化は
幅広い分野に広がり
たとえば
積極的に旅行に行く高齢者が
旅先で美味しい食事を楽しむ
ということも多くなります。

健康を維持する商品も増え
サプリメントなどがテレビCMに
登場しています。

バリアフリーは当たり前の話で
高齢者が生活しやすい空間とは
どういうものか?
そんなレベルまで掘り下げ
真剣に取り組まれてます。

また高齢者が事故を起こすケースが
目立つようになりました。
60歳以上の運転に合わせて
安全な自動運転の自動車が
開発されてきました。


環境の変化や社会の変化を見越し
早く手を打つことが必要になります。

時代の変化を先読みし、
どのような商品を開発すれば良いのか?
2〜3年先のターゲットを絞って
どのように取り組んでいけばいいのか?
が問われています。

たとえば、
タブレット(多機能携帯端末)は
どうやってシニアに提案すれば
買ってもらえるのか?

その場合は、
旅行好きのシニアがタブレットを持って
旅行に出掛けられたら、旅の楽しみが
違ってくることを理解してもらい、
たとえば、観光地をタブレットで検索して
過去の歴史を調べながら名所や旧跡に
行かれたら奥深いものになりますと
説明する方法です。

タブレットを持つことで楽みが加味されますと
宣伝すれば、もしかすれば買ってもらえる
かもしれません。

このように売り手側が上手く伝えることで
ヒット商品が生まれます。

これからはモノを売るより、
消費者の満足を売る時代になる
といわれます。


小売業界も大きく変わります。
ネット通販が拡大して
コンビニの存在感も大きくなり
ヒット商品も増えています。

ノドが渇けば飲み物を買い
お腹が空けばパンを買う
という利便性と手軽さでコンビニは
伸びてきましたが、将来的には
コンビニの半分は無くなる
という意見があります。

ネット通販市場が急速に拡大すれば
小さな商圏ごとにコンビニの半分は
「倉庫」に変わるという意見があります。

「倉庫」と言っても、
消費者がネットで買われた商品を
自宅まで届けるサービス付加価値を
兼ね備えたコンビニです。

高齢になれば自宅に居ながら
商品を手にしたい気持ちになります。
商品配送の役割を担うのが
コンビニになるという意見です。




アマゾンは小型端末ボタンを押せば
登録した日用品を届けてくれる
アマゾンダッシュボタンサービスを
始めました。

日常的な食品や日用品なら
家に居ながらボタン一つで
注文して数時間以内に
「倉庫=コンビニ」から届けてくれます。

数年後には、
冷蔵庫などに端末ボタンを付けて
欲しいと思った時にボタンを押し
数時間後に使用していることが
普通の生活になるかもしれません。


といっても、携帯端末はアップル
ネット通販はアマゾンというように
先頭を走るのはアメリカ企業です。

ですから日本企業もビジネスモデルの
開発に頑張るしかありません。

過去において日本は世界中に
ヒット商品を販売してました。
それが現在では
アメリカなど外国企業が先行しています。

「ポケモンGO」にしても
アメリカのソフトウェア開発会社の
ナイアンティック社が開発したアプリです。

日本のメーカーも小売業も
過去の成功体験による経験値や
価値観でなく、誰も考えなかったような
発想の転換が最も重要ではと思います。



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