限られた仲間による情報の伝達

知人や友達から聞いた情報は
疑いもせず信じてしまい、さらに
他の知人や友達に拡散しますが、
最近はネット(スマホ)の普及によって
膨大な情報が溢れ出て来て、
仲間内に関するの情報だけを
特に注視するようになったといわれます。

たとえば、
Facebookは親しい友人の書き込みだけを
読むようになり、結果として
仲間内だけで広がりやすくなりました。

その情報は本当に正しいのか?
それを検証するのも大切ですが
SNSに限らず、その情報を 『信頼できる』と
判断するには、その情報の第一発信元に
確認して調べる必要があります。

ですが、そんなことは面倒ですから
「友達が言ってたから・・・」という理由だけで
鵜呑みに信じてしまいます。
そして簡単に他の友達に伝えます。

そのようにして、友達から得た情報を
そのまま信じてしまうことが多くなった
といわれます。

と言いましても、実際は信じてなくても、
発信元の友達に対し
『信じているフリする』ことで
友達関係がギクシャクしません

そのようなことを繰り返してれば、
少しずつ視野が狭くなり
仲間内の "やり取り"しか見ようとしなくなり、
その向こう側までの思考が至らなくなります。

どんなに親しい友達から得た情報でも
真実もあれば、嘘もあります。

大切なのは
「本当の真実をキチンと捉える姿勢」
ではないでしょうか。

問題とすべきは、友達のフリして、
味方であるように安心させ警戒心を解き、
そして、おもむろにデタラメな "デマ" を
吹聴 (言いふらす)する人間が居ることです。

仕事の営業で敵対する同業他社に対し、
デタラメな"デマ情報"を垂れ流し拡散し、
それを既成事実化し

"競合他社を抹殺する"

卑怯な犯罪行為を当然のように
平然と行う人間が必ず居ます。
デタラメな "デマ"を流布することで、
利益を得ようと企む人間が居ます。

中国の故事に"離間の計"という兵法があります。
良好な関係の2人の間に割って入って
デタラメな"デマ"で2人を内部から崩し
自らは漁夫の利を得ようと企てる戦術です。

その情報は本当に正しいのか?

それを検証することも大切ですが
デタラメな"デマ"を吹聴するキケンな人間が
必ず居ることのほうが、よほど厄介です。


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