Part2 (序章)

『ブラックスワン(黒い白鳥)は在しない』

これを証明することを
"悪魔の証明"
といわれます。

ブラックスワンの存在を証明するなら、
世界の どこかで一羽を発見すれば
証明できます。

ですが、
存在しないことを証明するには
世界中を探さねばなりませんし、
ですが、
この世に無いものは、
どんなに探しても見つかりません。

「探したけど見つかりませんでした」
と言い訳しても
「探し方が悪い!もっと探せ!」
と責められます。





ずっと昔のことですが、
私が根も葉もない噂をバラ巻いてる
と言われました。

「そんな"噂話"は、絶対に言ってません」

噂の"被害者"になる人物に、
私は何回も説明しましたが

「だったら、アナタが言ってないことを
 証明しなさい!」

まさに 『悪魔の証明』を要求されました。
私は言ってませんので、
"言ってない"ことを証明する方法は
ありません。
無いものを見つけ出すことはできません。

『言ってないことを証明しなさい。
 さもなくば、アナタは言ったことになる』





悪意ある人物が
『 私が言ったように、多くに言いふらした 』
としか考えられませんが、
私が噂話に気づいた時は、
すでに周りの人達は
この噂話の発言者が"私" と思われて、
そんな雰囲気が醸し出されてました。

私は、身に覚えのない誤解を解くため、
『 私が言った』と言われるなら、
その証拠を見せて欲しい 』と
お願いしました。

ですが、全体の雰囲気が
"私が犯人"
という空気が漂っていて
もはや、どうにもならない状況でした。





そんな空気になってしまえば
どんなに身の潔白を説明しても、
"言い訳"
としか捉えてくれません。
それが人間社会です。

※ご参考
限られた仲間による情報の伝達


ココだけの話 Part2 (その1) に続く





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