団塊世代のマーケティング


70歳前後の団塊世代は、
日本で始めて若者文化を定着させ
ジーンズ、ミニスカート、男子の長髪、
ロックなど、圧倒的な"数の力"で
流行を創出しました。

「流行は自分が創る」
という自負心があります。

ですから、
シニア商品を販売するには、
あらかじめ、新商品のイメージを、
まき餌のようにマスメディア
(テレビCMなど)から鼓舞します。
テレビから流れるCM情報は、
疑いもせず信じ込む世代です。

そのようにしておけば、
まき餌に食いついている
という自覚もなく、
『自分が見つけ出した』
と誇らしげに買います。

さらに知人 友人に対し
『自分が見つけた』 と
言って口コミ宣伝まで
してくれます。

大変 有難いお客様です。

彼らも最近、ようやくデジタルを
使えるようになりましたが、
SNS利用者は少なく大半は
テレビ 新聞です。

それでも自分なりの個性を
表現するようなライフスタイルを
創造したいと考えてます。

若かりし頃の懐かしい青春時代を
再現するのでなく、夫婦2人だけで
楽しむ文化として
たとえば、「熟年夫婦旅行」などです。





人生の下り坂世代といった認識は
ありませんが、とっくに60歳を過ぎてますので、
若かった頃の元気はありません。

それゆえ、健康への関心は
異様に高く、そのための努力も
金銭も惜しみません。

団塊向けフィットネスクラブとか、
健康サプリメントが大繁盛しているのは、
団塊世代のおかげです。

ですが、
どんなに良い商品であっても
納得しなければ財布を開きません。

そして一度でも気に入ってしまれば、
後は無条件で付き合います。
ですから、
それまで辛抱するしかありません。





人情味に訴えるストーリー性を
切り口にして、テレビCMから
訴求すれば簡単に購入してしまう
とても美味しいお客様になります。

そのように、
70歳前後の団塊世代の購買動機は、
マスメディアの新聞とかテレビの
存在がおそろしく強いです。

「流行は自分が創る」 という
自負心を抱きながら、
何故か、
テレビのプロパガンダには 
たやすく洗脳されてしまいます。



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