未来を創造するSNS (その1)


企業や組織団体が運営する
SNSは製品の販売促進や
広報活動に結びつかない
ことが多いといわれます。

多くの企業や各種団体は
Facebbokやツイッターや
LINEなどのSNS活用に
取り組んでおられますが
必ずしも成果につながって
いないようです。

経費や努力に合うリターンが
無ければ続けることは難しく
かといって
止めてしまえばSNSで
多くの人とつながることは
できません。

企業や各種団体の法人は
不特定多数のユーザーと
対等な関係を構築して
しかも
採算が取れるSNS活用の
方法は本当にあるのか?
それが注目されています。

その方法として
ユーザーを囲い込む際に
実名性を高めるのでなく
匿名性を維持したままで
多くの人とのつながりを
作る必要があるのでは
と考えたりします。


企業や組織団体は
一つの主体(法人)ですが
複数の人間が連繋して
活動されています。

1人の個人の力は小さくても
多くの人が輪になって
現実社会に大きな影響を
与えています。

ですから同じように
法人(企業や組織団体)が
主体となったSNSを運営して
ネットユーザーを結集させる
のも可能なはずです。

1人1人のネットユーザーを
集団化して大きな力を持つ
仕組みが構築できれば
"存在感"を示せます。

そのためにも
企業や団体などの法人が
SNSを活用する場合は
どのメディアが適していのか
吟味しなければなりません。

たとえば
Facebookのような現実生活に
密着したSNSでは
参加者が"友達の輪"という
同属の仲間といった意識に
なりがちです。

お互いに情報交換する際も
情報提供する特定のユーザー
だけに視線が集中してしまい
そのような少数のユーザーが
特別視で見られます。

これでは一つの組織として
運営するのは難しいです。

そうなるのを防ぐ意味でも
現実生活に即したSNSでなく
多くの人達が対等の立場で
価値観を共有するSNSが
適切ではと考えます。

現実生活の人間関係から
少し距離を置いたような
趣味や嗜好を中心とした
SNSが相応しいのでは
ないでしょうか。

次第に暗黙のルールが
自然に決められていき
多くの一般利用者は
対等な関係で会話され
納得されてSNSを楽しまれ
一つの価値観でつながる
一つ集合体になっていく
ような感じがします。

そうなれば
一つの話題に的を絞って
さらに活発な議論が
展開されます。


そのように
企業や団体などの法人が
SNSを活用するということは
参加者1人1人が対等に
共鳴し合う"場"を創ること
ではと考えます。

企業や組織団体の
SNS運営担当者は
表舞台に出ることなく
裏方に徹する役割を
担われればいいように
思います。

「参加者が対等の関係で
 1人1人自由に会話できる」

そのようなSNSは
1人の個人の参加者さんも
勇気づけられます。

自発的にSNSに参加されれば
ユーザーさんの意識行動は
大きく変わっていくでしょう。

反対にユーザーが
主体的に
あるいは自発的に
参加されてないような
SNSに書かれたコメントには
価値も影響力も無いように
思ったりします。


SNSが流行している理由に
『寂しいから他の人と
 つながりたい』
と指摘する専門家が
多くおられます。

ですが
もっと前向きにSNSを捉えて
『誰かとつながることで
 新しい何かが創れる』
という期待感があるから
多くの人達はSNSを楽しく
有意義に利用されている
のではないでしょうか。

1人1人の力は弱くても
多くが一つの組織となって
つながることで
たとえば
自分の意見が現実社会に
反映されたりします。

そのように
1人の個人が自己実現を
成し遂げるための手段が
SNSではと思ったりします。


(その2)に続く


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