未来を創造するSNS (その4)


企業が運営しているSNS
(消費者コミュニティー)に
より多くの消費者が関与すれば
企業の製品を好きになり購買数も上がる
という調査結果があります。

また企業が運営するSNSでは
企業側が話題を振ることはない
といわれます。
多くのユーザーに気づかれないよう
"静かな存在"として振る舞うのが
最適とされます。

あくまで裏方として、
SNSコミュニティーの進行役を担い
個々の参加者の"積極的参加"を
活性させていくよう仕向けてる
とされます。

またコミュニティーの規模に応じて
企業の担当者の関与の仕方も
変っていきます。

たとえば
一度に多くの参加者が集まるような
イベント開催を案内する"賑やかな場"と
奥深いコメントを書かれる"静かな場"では
コミュニティーの規模は変わります。

奥深いコメントが書かれる"場"は
小さな"部屋"が向いてます。
1人の個人が発言される時に
『批判されるのでは?』
『無視されてしまうのでは?』
と不安を感じられコメントを書かれない
そんなケースが多々あります。

コミュニティーに集まる参加者は
皆んな同じという雰囲気が確認できる
仕組みになっていれば
安心してコメントを書かれます。

参加者の同質性を醸し出すことで
"場"に安心感が生まれます。


人間は大規模な集団では
大げさな意見を求めますが
少数で会話する時は
身近な話題を欲します。

たとえば
『人生に大切なのは愛です』
というコメントを発信されても
他の参加者は返信しようが
ありません。

ですが
好きなタレントを挙げて
そのタレントについてコメントされると
「私もファンです」
といった会話が成り立ちます。

企業の製品についても
「このアイスが好きで
 いつも食べてます」
とリアルなコメントを書かれることで
他の参加者も発言します。

それが生きた情報になります。

大げさで抽象的な情報は
必ずしも相手を納得させるとは
限りません。

身近で具体的なコメントが出てくるような
雰囲気を演出するのが企業側の役割
となります。
そして
コミュニティーで蓄積されていく
膨大なデータを解析して
今後の運営方針を見つけます。

・閲覧だけのユーザー
・たまに発信するユーザー
・毎日書き込むユーザー

それぞれのユーザーが
コミュニティーの中では
どんな話題に反応してるか?
などのデータが採取できます。

それらのデータから導き出される結果は
キチンとした合理性に基づいています。
それゆえ
過去から現在へつないでいく
貴重なデータになります。

それを見極めることによって
膨大な情報に基づいて
未来を予測することが可能になります。

そして新しい商品が生まれます。



(その5)に続く


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