気持ちの良いネット広告 (その1)

ネット広告費はスマホの普及や
動画広告の急成長で年9194億円となり
前年比2倍以上の111.5%増に
急拡大しています。
ですが、
運用型広告は順調に伸びて
枠売り広告は下回ってます。

運用型広告とは、
検索連動型のリスティング広告と
テクノロジーを活用した方式で
広告枠やターゲットなどを変動させ
出稿する方式の広告を指します。

枠売り広告とは、
掲載期間や表示回数と料金を
あらかじめ決めておいて
掲載する広告を指します。
ネット画面の一部を広告枠にして
広告代金をもらう方式です。
ですが、
写真や画像、ロゴなどが中心の
視覚的要素のディスプレイ広告は
効果が無くなっているといわれます。

ディスプレイ広告は2000年頃は
クリック率が1%くらいありましたが
10年間でクリック率は0.1%台まで
落ちてしまいました。

0.1%台まで下落した原因として
バナーブラインドネス現象がある
といわれます。

ブラインドネス現象とは
ユーザーがバナー広告を見た時
『無関係な情報と認識して広告を見ない』
のでなく
『バナー広告を広告として認識しない』
という現象を指します。
また、84%のネットユーザーは
1ケ月に一度もバナー広告を
クリックしない調査結果があります。

バナー広告をクリックするユーザーの
67%はヘビークリッカーで
(1ケ月に4回以上クリックする層)
占められるとの報告もあります。

1000人に1人がクリックして
しかも、同じヘビーユーザーが
何度もクリックしてるバナー広告は
はたして広告といえるのか
ということになります。

いつのまにかネットユーザーは
広告を無意識に取捨選別し、
ブラインドネス現象を引き起こしてる
といえます。

考えられる要因として
ネットユーザーは自分に必要な情報を
閲覧したいと願ってますので
不必要な広告は自然に無視するように
なりました。

そんな時代になっているのに
企業も広告業者も気づいてないのか、
気づいてない"ふり"をしているのか、
分かりませんが、
オシャレな広告を製作したいという
製作側のエゴがあると指摘されます。

そして今も、広告はアートであり
クリエイティブでエンターテイメントだと
思い込んでいます。
その結果、作り手の自己顕示欲を満たす
それだけのムダな広告が流されていると
解説されます。

大金を費やしオシャレで豪華な広告を
製作したとして、どれくらいの売り上げを
伸ばすことにつながるのか?

そんなことは、何も考えずに
アートとして広告を製作してる
といわれます。

大金を費やして広告を出しても
クリックもコンバージョンもしてもらえず
それでも
クリックは少なかったが
企業ブランドは宣伝できたから
満足と納得される依頼主は
おられるでしょうか?

広告に重要なのは
・レスポンス
・売り上げ
・費用対効果
この3つしかないといわれますが、
消費者が望んでないムダな広告は、
マイナスでしかありません。

消費者から無視されず
積極的に広告を見てもらうことが
大切のはずです。

そのためには
見せ方を工夫し
気持ち良い広告として
クリックしてもらうことが
ポイントになります。

・やたら派手で目立つ。
・動きがありすぎる。
・キャッチコピーがない。

こんな広告は残念な結果になるだけ
と解説されます。


(その2)に続く



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